メキシコのガソリン、税金は16%だけじゃない?|価格の仕組みとFacturaの見方をやさしく解説
- Taro Maruwa
- 2 日前
- 読了時間: 5分

ガソリンを入れるたびにふと浮かぶ疑問。
「メキシコの消費税って16%って聞いたけれど、ガソリンって実際どれくらい税金払ってるの?」
結論からいうと、
ガソリンにはIVA(付加価値税16%)に加えて“IEPS”という特別税がかかっている
しかもそのIEPSは、リッターあたり固定額でどんっと乗る
2025年時点では、レギュラー(Magna)で1Lあたり約6.45ペソのIEPSが設定
つまり、「ガソリン=16%の消費税」ではなく、“いろいろな税金をまとめた結果の値段” になっている、というのが実態です。
この記事では、
ガソリン価格のざっくりした内訳
スタンドの表示価格に税金が含まれているのか
Factura(請求書)を見たとき何が分かるのか
を、駐在生活レベルで理解できるところまで一緒に整理してみます。
1|スタンドの看板価格は「税金込みの最終価格」
まず一番大事なポイントから。
ガソリンスタンドの看板や給油機に表示されている、
Magna 24.XX / Premium 25.XX ペソ
という価格は、すべて税金込みの「最終価格」です。
ガソリン本体価格
IEPS(ガソリン特別税)
IVA16%
これらが全部合わさったあとで、
「1リットルいくらで売ります」
という表示になっています。
なので、日常生活では「表示価格=実際に支払う税込価格」と捉えてOKです。
2|“16%だけじゃない税金” IEPSってなに?
メキシコのガソリンにかかる主な税金はこの2つ:
IVA(付加価値税)16%
IEPS(Impuesto Especial sobre Producción y Servicios)=特別生産・サービス税
IEPSは、日本でいう酒税・たばこ税のような「個別の消費税」で、ガソリンやディーゼルには 1リットルあたりいくら、という形で課税 されます。
2025年の例だと:
レギュラー(Magna):約6.45ペソ / L
プレミアム:約5.45ペソ / L
ディーゼル:約7.09ペソ / L
さらに、X(旧Twitter)で財務系アカウントが出している試算では、IEPS+IVAを合計すると、1リットルあたり最大10.7ペソが税金になるケースもある、と言われています。
ざっくり言うと、
「ガソリン代の中には、けっこうな割合で税金が含まれている」ということですね。
3|実際いくらが税金?ざっくりイメージ
イメージしやすいように、例を出します。※あくまで“構造を理解するためのざっくり例”です。
レギュラー(Magna)が 1L = 25ペソ のスタンドがあったとします。
ガソリン本体&流通&マージン: 約15ペソ
IEPS: 約7ペソ
IVA(16%): 約3ペソ
→ 合計 25ペソ
というイメージです。
この場合、税金部分(IEPS+IVA)が約10ペソ なので、価格の4割前後は税金、ということになります。もちろん実際の比率は日々の調整で前後しますが、「16%どころじゃない」という感覚は伝わるはずです。
4|政府の“補助”でIEPSは週ごとに変わる
ややこしいのがここ。
メキシコ政府は、原油価格や為替が動きすぎたときに、ガソリン価格の急騰を抑えるため、IEPSの一部を減らす“補助(Estímulo)” を出すことがあります。
補助が大きい → 実際に払うIEPSが減って、リッター価格も抑えられる
補助ゼロ → IEPS満額 → 税負担大きめ
この補助の有無・割合は 毎週発表される ため、「実質どれくらい税金を払っているか」が週単位で変わる という、なかなかクセのある仕組みになっています。
5|Factura(請求書)を見ると何が分かる?
ここからが実務で大事なポイントです。
● レシート(その場でもらう紙)
「どこのスタンドで、何リットル入れて、合計いくら払ったか」は分かるけれど、税金の内訳までは分からないことが多いです。
● Factura(電子請求書・CFDI)
会社精算や経費計上でもらう Factura には、次のような内訳が表示されます:
Subtotal(税抜き小計)
IVA 16%(いくらかかっているか)
IEPS(ガソリン特別税の金額)
Total(支払総額)
スタンドやシステムによって表記は多少違いますが、IEPS Combustibles や Impuesto Especial など、「IEPS」の文字があればそれがガソリン特別税です。
Facturaを見れば、
この給油のうち、○ペソがガソリン本体、○ペソがIEPS、○ペソがIVA(16%)なんだな
と、数字でイメージできるようになります。
6|駐在員目線での“Factura活用ポイント”
① 会社精算のとき
IVA額が経費として扱われる関係で、Facturaが必須なケースが多いです。
ガソリンは回数が多くなるので、「毎回出すのか/月まとめにするのか」会社ルールを確認しておくと安心。
② 家計管理・興味として
たまにFacturaを発行してもらって、 「税金部分がどれくらいか」を体感しておく と、ガソリン価格のニュースがぐっと理解しやすくなります。
「今日は補助ゼロだから、IEPS満額だな…」といった視点も持てるようになります。
7|駐在生活では“税金の仕組み”より“移動の設計”が大事
ここまで読むと、「結局ガソリン高いな…」という気持ちになるかもしれません。
ただ、私たちがコントロールできるのは 税率そのものではなく、“車との付き合い方” のほう。
まとめ買い・まとめ移動で“無駄ドライブ”を減らす
渋滞時間帯を避けて、燃費と時間の両方を守る
安全面も含めて、遠出が多いなら運転手サービスやGPS見守りも検討する
こうした工夫で、家計と安全の両方にとって「ちょうど良い距離感」で車と付き合うことができます。
【まとめ】
ガソリンスタンドの表示価格は 税金込みの最終価格
税金は IVA16%+IEPS(特別税) で、合計すると1Lあたり10ペソ近くになるケースも
IEPSは原油価格などに応じて、政府の補助で週ごとに実質負担が変化
Facturaを見ると、本体・IVA・IEPSの内訳がはっきり分かる
駐在員にとっては、税の細かい理屈よりも、移動の設計と安全面の工夫が“現実的な対策”になる
⛽ マルワでは、メキシコでの車との付き合い方(通勤ルート・家族の送迎・運転手手配・GPS見守りサービスなど)についても個別相談を承っています!
ガソリン代や移動時間、安全面でモヤモヤがある方は、住まい・生活サポートと合わせて、お気軽にご相談ください。メキシコの税制は変わっても、「安心して移動できる毎日」を整えるお手伝いは、いつでも変わらずご一緒できます⭐︎


