メキシコのDía de Reyes入門:ロスカと家族の1月6日
- Taro Maruwa

- 1月7日
- 読了時間: 4分

1月6日、年始がもう一度やってくる
メキシコに住んでいると、「年明けはもう落ち着いたかな」と思った頃に、もう一度“お正月のような空気”が戻ってくる日があります。それが 1月6日のDía de Reyes。街のパン屋にロスカ(王冠パン)が並び、子ども向けのおもちゃ売り場がにぎわい、家族の予定がいつもより“家側”に寄っていく。
日本の年始とは違って、静かに整えるというより、家族の時間に寄っていくことで心が落ち着く——そんな種類の温かさがあります。駐在生活の中で、この日の意味を知っているだけで、街の景色が少しやさしく見えてきます。
Día de Reyesとは何か
Día de Reyes(正式にはDía de los Reyes Magos)は、キリスト誕生の物語に登場する“三賢者(東方の三博士)”に由来する日で、メキシコでは多くの家庭で 子どもに贈り物をする日として親しまれています。
「クリスマス=プレゼント」という国も多いですが、メキシコでは家庭によって、クリスマスにも贈るしDía de Reyesにも贈る、またはDía de Reyesがメイン、など違いがあります。いずれにせよ、中心にあるのは恋人イベントではなく、子どもと家族の物語です。
1月6日に“起きていること”:街と家庭のリアル
街で起きていること
パン屋・スーパーにロスカが大量に出る
おもちゃ売り場が混む(直前は特に)
家族の集まりが増えて、外食より“家で過ごす”空気が強くなる
大晦日が「にぎやかな願掛け」だとしたら、Día de Reyesはもう少し穏やかで、年始の“第2章”みたいな日です。
家庭で起きていること
子どもが靴を置いたり、手紙を書いたりする(家庭による)
当日は家族でロスカを切って、チョコレートやアトレ(Atole)を飲む
ロスカの中に入っている“当たり”(小さな人形)で、ちょっとしたイベントが生まれる
駐在生活は、外側の情報に引っ張られやすいけれど、こういう日があると「今ここで暮らしている」という感覚が育ちます。参加の度合いは自由。でも、意味を知っていると、距離感が取りやすい。
ロスカ・デ・レジェスの“当たり文化”が面白い
Día de Reyesの象徴が Rosca de Reyes(ロスカ・デ・レジェス)。王冠の形をした甘いパンで、上にカラフルなフルーツが飾られています。
そしてロスカの中には、小さな人形(Niño Dios/幼子イエスを象徴)が隠れていることが多い。切り分けて食べて、それが当たった人は「次の集まりでタマレスをごちそうする」**という流れがよくあります(家庭や職場でルールは多少違います)。
この文化の良さは、勝ち負けというより、“次の理由が自然に生まれる”こと。「また集まろうね」が、軽い冗談の形で予定表に入っていく。駐在生活で人間関係が固定化しがちな時期に、こういう“ゆるい約束”は意外と救いになります。
日本の年始・クリスマスとの違いが見えてくる
日本のお正月は、静けさと区切りの文化が強いですよね。年末に片づけて、年始に挨拶して、気持ちを整える。
メキシコの年始は、もう少し“生活の延長”に寄っています。年越し → 1月6日 →(当たりの人が)2月のタマレス…と、イベントが点ではなく線で続く感じ。だから、年明けに急に頑張るというより、季節の流れに乗りながら戻っていく。
どちらが良い、ではありません。ただ、違いを知ると「自分は今どんな年始が必要か」を選びやすくなる。これが異文化生活の良さだと思います。
駐在員がDía de Reyesを楽しむコツ
① ロスカは“サイズと場所”が正解
初めてなら、いきなり巨大サイズを買わなくて大丈夫です。小さめで試して「甘さ」「フルーツの食感」「パンのふわふわ感」が好みか確認すると失敗しにくい。パン屋さんのロスカは当たり外れもあるので、評判の店や知人おすすめがあると安心です。
② 子どもがいる家庭は「学校・クラス文化」を観察
学校やクラスでロスカをシェアしたり、先生が話題にしたりすることがあります。無理に合わせる必要はないですが、子どもが「みんなの話題」を持ち帰ってくる日でもあるので、背景を一言で説明できると会話が楽になります。
③ “参加しない”も立派な参加
行事は、全部フル参加しなくていい。でも「今日はDía de Reyesだ」と分かっているだけで、街の混み方や人の動きに納得できます。納得できると、消耗が減る。消耗が減ると、暮らしが整っていく。年始は特に、これが効きます。
まとめ(要点3つ)
Día de Reyes(1月6日)は、メキシコで多くの家庭が大切にする“年始の家族行事”
ロスカの当たり文化は、次の集まりを自然に生む「やさしい仕掛け」
参加の度合いは自由。意味を知るだけで、街と暮らしの見え方が変わる
行事や文化は、深く知らなくても大丈夫。
でも、住まい・移動・生活が整っていると、こうした季節行事を“楽しむ余白”が生まれます。Maruwaでは、駐在生活の土台づくり(住居・送迎・生活サポート)をまとめて伴走しています。気になることがあれば、小さな相談からどうぞ!






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