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メキシコのDía de Reyes入門:ロスカと家族の1月6日
1月6日、年始がもう一度やってくる メキシコに住んでいると、「年明けはもう落ち着いたかな」と思った頃に、もう一度“お正月のような空気”が戻ってくる日があります。それが 1月6日のDía de Reyes 。街のパン屋にロスカ(王冠パン)が並び、子ども向けのおもちゃ売り場がにぎわい、家族の予定がいつもより“家側”に寄っていく。 日本の年始とは違って、静かに整えるというより、 家族の時間に寄っていくことで心が落ち着く ——そんな種類の温かさがあります。駐在生活の中で、この日の意味を知っているだけで、街の景色が少しやさしく見えてきます。 Día de Reyesとは何か Día de Reyes(正式にはDía de los Reyes Magos) は、キリスト誕生の物語に登場する“三賢者(東方の三博士)”に由来する日で、メキシコでは多くの家庭で 子どもに贈り物をする日 として親しまれています。 「クリスマス=プレゼント」という国も多いですが、メキシコでは家庭によって、クリスマスにも贈るしDía de Reyesにも贈る、またはDía de...

Taro Maruwa
1月7日読了時間: 4分


メキシコの大晦日って何する?日本と違う年越し習慣
メキシコで迎える大晦日(Año Nuevoの前夜)は、同じ「年越し」でも日本のそれとは温度が少し違います。日本の大晦日が、静けさの中で一年をたたみ、家の中を整えて新年を迎える時間だとしたら、メキシコはもう少し“にぎやかな願掛け”の時間。家族が集まり、笑い声が増え、0時を境に街の音量が一段上がる——そんな夜です。 とはいえ、初めてだと「みんな何をしてるの?」「この混雑は何?」「0時に外が騒がしいのは普通?」と戸惑うことも。今日は、駐在員の目線で知っていると安心する年越し習慣を、やさしくまとめます。知識があるだけで、夜の見え方が変わり、気持ちの置き場が少しラクになります。 メキシコの年越しは「家族」が主役 メキシコの大晦日は、恋人や友人同士のイベントというより、まず家族が集まる日です。親戚も含めて食卓を囲む家庭も多く、料理が並び、音楽が流れ、子どもが走り回る。カウントダウンの瞬間は、テレビをつけて一緒に数えたり、グラスを持って抱き合って挨拶したり。ここには「派手な演出」よりも、「集まっていること」そのものの強さがあります。 駐在生活は、外側の情報や刺

Taro Maruwa
2025年12月31日読了時間: 5分


日本とメキシコ、クリスマスがこんなに違う理由
同じ「クリスマス」なのに、空気が違う クリスマスが過ぎたあとの街を歩いていると、不思議な感覚に包まれることがあります。つい数日前まで、あれほど特別な空気に満ちていたはずなのに、何事もなかったかのように日常へ戻っている。メキシコで迎えたクリスマスの翌日は、そんな静けさがとても印象的でした。 日本で暮らしていた頃のクリスマスを思い返すと、街の記憶が鮮やかによみがえります。イルミネーション、予約で埋まるレストラン、プレゼントを抱えた人たち。同じ12月24日でも、そこに流れていた空気は、今とはまったく違うものでした。 同じ「クリスマス」という言葉を使っているのに、日本とメキシコでは、祝われ方も、街の表情も、まるで別の行事のように感じられる。その違いは、表面的な過ごし方以上に、もっと深いところに理由がありそうです。 日本のクリスマスは「商業イベントとして育った」 日本のクリスマスは、宗教行事として社会に根づいたものではありません。戦後、海外文化の流入とともに、季節のイベントとして広がっていった側面が大きいと言われています。 その象徴として、よく話題に上がる

Taro Maruwa
2025年12月26日読了時間: 5分


メキシコのクリスマス前夜「Posada」って何?街と家庭で起きていること
12月の夜、なんだか賑やか 12月に入ってしばらくしたある夜、いつもより少し遅く帰宅すると、家の外がやけに騒がしいことに気づきました。窓を開けると、遠くから聞こえてくる歌声。それも一人や二人ではなく、複数の声が重なり合っているような、不思議な響きでした。 最初は、近所でパーティでもしているのかと思いました。でも、音楽というより「歌」。しかも、一定のリズムで、何かを掛け合っているようにも聞こえる。 しばらくすると、家の前の通りを、ゆっくりと人の列が通り過ぎていきました。子どもたちが多く、大人がその後ろを見守るようについて歩いている。笑い声もあるけれど、どこか落ち着いた雰囲気もある。 正直に言えば、最初は少し身構えました。 「この時間帯で、この人数?」 「今日はこれがどれくらい続くんだろう?」 日本で暮らしていた頃の感覚が、無意識のうちに顔を出していたのだと思います。 Posadaとは何か 後から知ったのが、これが Posada(ポサーダ) という行事だということでした。Posadaは、メキシコで毎年12月16日から24日までの9日間続く、クリスマ

Taro Maruwa
2025年12月19日読了時間: 4分


12月12日、メキシコの街が特別になる理由― Día de Guadalupe を知る ―
12月12日の朝、メキシコの街はいつもと少し違う表情を見せます。まだ暗いうちから聞こえてくる歌声。花火の音。花を抱えて歩く人たち。教会の前に集まる家族連れや、早朝にもかかわらず混み始める道路。 祝日ではないはずなのに、なぜか街全体が静かに、そして確かに“特別な日”として動いている。メキシコにしばらく暮らしていると、多くの駐在員がこの違和感に出会います。 それが Día de la Virgen de Guadalupe(グアダルーペの聖母の日) 。12月12日は、メキシコという国の価値観や心の拠り所が、街の風景として可視化される一日です。 いつもと違う朝が、なぜ生まれるのか この日、メキシコでは早朝から人の動きが活発になります。民族衣装に身を包んだ子ども、マリア像の描かれた旗、白い花束。教会の周囲には自然と人が集まり、歌や祈りが静かに重なっていきます。 不思議なのは、その雰囲気が決して騒がしくないことです。お祭りのようでいて、どこか厳か。誰かに強制されているわけでもなく、それぞれが「今日はこの日だ」と理解して行動している。 宗教的な行事でありなが

Taro Maruwa
2025年12月12日読了時間: 4分


メキシコの“時間の流れ”はなぜゆったり?日本人が文化の違いから学べること
メキシコに来て間もない頃、多くの日本人がまず最初に戸惑うのが、「時間の流れ」です。約束の時間に少し遅れても誰も焦らない。レストランで料理が出てくるまでの間が長くても、周囲はのんびり会話を続けている。役所や病院では、待ち時間が読めずに気づけば数時間が過ぎていることもしばしば。 日本の“分単位で動く文化”に慣れた私たちにとって、こうしたテンポの違いは驚きでもあり、ストレスでもあります。しかし、ここにはただの「ルーズさ」ではなく、メキシコという国が長い時間をかけて育ててきた価値観が深く関係しています。その背景を知ると、日々のズレに振り回されるのではなく、むしろ気持ちが軽くなることもあります。 メキシコの時間感覚をつくる“文化の土台” メキシコの時間の流れがゆったりと見えるのは、単なる習慣ではありません。気候、宗教、歴史、人間関係の価値観など、多くの要素が折り重なって生まれたものです。 まず、この国の大きな特徴として 「人との関係が時間よりも優先される」という価値観 があります。友人や家族との会話が盛り上がっていれば、次の予定に少し遅れてしまっても大きな

Taro Maruwa
2025年12月4日読了時間: 5分






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