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メキシコの病院が怖くなくなる:初診の流れ



メキシコの病院、初診が怖くなくなる:予約〜受付〜支払いの流れ


メキシコに来てしばらくすると、ふと頭をよぎる場面があります。「もし自分や家族が体調を崩したら、どこに行けばいいんだろう」。言葉の壁、保険の仕組み、病院の雰囲気。全部が“未知”だと、症状より先に不安が大きくなる。


でも実際は、ポイントさえ押さえておけば大丈夫です。メキシコの医療は地域差がありつつも、駐在員が行くことの多い私立病院(Hospital privado)の流れは比較的シンプル。怖さの正体は「知らない」ことなので、順番を一度頭に入れてしまえば、当日の消耗はかなり減ります。




初診の流れは“4つの場面”に分かれる


初めての受診は、だいたい次の4つでできています。


  1. どこに行くか決める(救急か外来か)

  2. 予約・受付(本人確認と連絡先)

  3. 診察・検査

  4. 支払い(保険の扱い/デポジット)


このうち、駐在員がつまずきやすいのは④です。メキシコの私立病院では、前払い・保証(デポジットやカードのホールド)が発生しやすいと言われています。米国大使館も「通常、前払いを求められ、入院時にはクレジットカードのホールドが置かれることがある」と注意しています。だからこそ、支払い周りを先に理解しておくと、病院が一気に“現実的な場所”になります。




① まずは「救急 (Urgencias)」か「外来 (Consulta)」か


夜間や強い痛み、急激な悪化、子どもの発熱など、迷ったら救急へ…となりがちですが、軽症〜中等症なら外来(総合診療・内科など)で十分なことも多いです。


ただし、緊急時の連絡先だけは覚えておくと安心です。メキシコの緊急番号は911が基本です。



② 予約と受付:求められるのは「本人確認」と「支払いの当て」


私立病院の受付でよく求められるのは、ざっくり言うとこの2つです。


  • 身分確認(ID)

  • 保険の情報/支払い保証


実際、病院側の案内でも「保険証券や保険カード+公的IDの提示」「保険でカバーされない可能性も含めた支払い保証が必要」と説明されているケースがあります。さらに、パスポート等の提示を求める病院もあります。


ここでのコツは、「完璧に揃えてから行く」ではなく、最低限で走り出して、足りない分は後で補う発想です。体調が悪いときに、書類のために動けなくなるのが一番きついので。



③ 保険の使い方:カギは“キャッシュレス”より「連絡の順番」


保険の話で混乱が生まれるのは、「病院が保険会社に請求してくれる」と思い込みやすい点です。現実には、病院側が前払いを求める/保険会社の承認(オーソリ)や書類が必要ということが起こります。


一部の病院は、保険会社と直接支払い(direct payment)の仕組みを持っていて、所定の手続きを踏めば自己負担(免責・自己負担割合など)のみになる場合もあります。ただし、病院側の説明にもある通り、免責や除外、診断確定前などの理由で、直接払いがすぐ通らないこともあり得ます。


だからおすすめの順番はこれです。


  • (可能なら)受診前に保険会社へ連絡:「どの病院で、どの科で、キャッシュレス可か」を確認

  • 受診後は、病院で必要書類(診断書・領収書・明細)を確実に受け取る

  • 立替になったら、帰宅後に落ち着いて請求手続き


この順番さえ知っていれば、「保険なのに払うの?」で心が折れにくくなります。



④ 当日あると助かる持ち物(最小セット)


ここは箇条書きを残します。“持っていけば強い”最小セットです。


  • パスポート or 写真付きID(念のため)

  • 保険証券番号/保険カード/保険会社の連絡先

  • クレジットカード(デポジットやホールド対策)

  • 服用中の薬リスト(写真でもOK)




“この一言”があるだけでラクになるスペイン語


スペイン語が完璧じゃなくても大丈夫。短い定型文があると受付が進みやすいです。


  • No me siento bien.(具合がよくありません)

  • Tengo fiebre / dolor aquí.(熱があります/ここが痛いです)

  • Tengo seguro.(保険があります)

  • ¿Necesitan mi pasaporte?(パスポート必要ですか?)

  • ¿Me puede dar la factura y el desglose?(領収書と明細をください)


※「明細(Desglosado)」は、後で保険請求するときに助かります。医療費請求の話題では、明細が重要になりがちな点も指摘されています。




駐在員としての“ちょうどいい”構え方


病院って、行く前は大きく見えるのに、一度経験すると急に小さくなります。不安は、想像の中で膨らむからです。


大事なのは、勇敢になることではなく、迷いを減らす設計を持つこと。「行く病院の候補」「保険会社の連絡先」「支払いのイメージ」。これだけで、体調不良の夜がだいぶ違ってきます。


そしてもう一つ。家族帯同の方ほど、移動の確実性が安心を作ります。夜間に慌てて運転するより、落ち着いた手配があるだけで判断が雑にならない。医療は“判断の質”が大切だからこそ、周辺の環境が効いてきます。




まとめ(要点3つ)

  • 私立病院の初診は「選ぶ→受付→診察→支払い」の流れ。つまずきやすいのは支払い周り

  • 前払い・カードホールドが起こり得るので、保険の連絡順と最低限の持ち物が安心材料

  • 911や定型フレーズなど“迷いを減らす準備”が、当日の消耗を大きく減らす



もしもの時ほど、病院そのものより「そこまでの移動」と「手配の迷い」が負担になります。Maruwaでは、駐在生活の土台(住まい・移動・生活サポート)を整えることで、緊急時の消耗を減らすお手伝いもしています。


「病院への移動手段を安全側に寄せたい」「家族の通院導線を整えたい」など、小さな相談からどうぞ!


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