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メキシコで医療費が上昇中? 今“本当に起きていること”と駐在員が守るべき安心ポイント


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メキシコで暮らしていると、ここ1〜2年で静かにささやかれている声があります。「なんだか病院の診察料が前より高くなった気がする……」「薬局でいつもの薬を買ったら、以前より値段が上がっていて驚いた」


実際、メキシコでは医療費や薬価が少しずつ上昇しており、特に私立医療機関では影響が顕著です。物価上昇(インフレ)の影響が医療材料や輸入薬にも広がり、駐在員や帯同家族にとって“健康への備え”が以前より重要になっています。


しかし、正しく知れば「必要以上に怖がる必要はない」というのも事実です。この記事では、医療費の“いま起きている変化”と、駐在生活を安心して続けるための実践的ポイントをわかりやすくまとめました。




1|なぜ今、メキシコの医療費が注目されているのか


メキシコの医療は大きく「公立」と「私立」に分かれ、実際に駐在員が利用するのはほぼ私立医療機関です。私立は設備もサービスも安定している一方で、物価上昇の影響を受けやすく、診察料・検査費・薬の価格がじわじわと上がっています。


特に2024〜2025年は、医療材料費や輸入医薬品のコストが上昇した影響で、・一般内科の初診料が少し高く感じる・血液検査やエコー検査の価格が上がった・薬局での処方薬が以前の印象より高いこうした“違和感”が駐在員の間でも増えてきました。


医療費自体が跳ね上がっているというよりも、さまざまなコストの積み重ねが、体感として「最近高い」に繋がっています。




2|外来診療はいくらかかる?メキシコの“リアル費用感”


メキシコの私立医療は、病院の規模や医師の経験値で料金が大きく変わります。


たとえば――一般内科や小児科の診察料は約700〜1,500ペソ。中規模クリニックでは比較的安定しており、待ち時間も短め。一方、大病院では医師の専門性が高く、初診料が高めに設定されることが多いです。


検査費用は内容により幅が大きく、


・血液検査:900〜2,000ペソ

・レントゲン:500〜1,200ペソ

・エコー検査:1,200〜3,000ペソ


など、症状によっては思った以上の出費になることもあります。


「じゃあ自分のケースでは?」と不安に思うかもしれませんが、基本的には日本の私立病院よりやや高い程度で、病院を選べば費用を抑えることも十分可能です。




3|薬が高く感じる理由は?値段が上がりやすい背景


薬局で「前より高い」と感じる最大の理由は、メキシコが輸入薬に依存している割合が高いためです。特に日本でもおなじみのブランド薬はメキシコ国内で製造されていないことが多く、為替や輸送コストの影響をモロに受けます。


また、薬局チェーンによって価格差が大きく、同じ薬でもA薬局:450ペソ → B薬局:630ペソといったことも珍しくありません。


さらに注意したいのが“処方箋文化”。抗生物質や強い薬は処方箋が必須で、医師によって出される薬の種類や価格が大きく変わるため、費用差が生まれやすいのです。




4|意外と知らない海外医療保険の落とし穴


駐在員が安心材料として頼りにしている海外医療保険にも、気づきにくい盲点があります。


まず、キャッシュレスが常に使えるわけではないという点。提携病院でなければ、いったん自費で支払って後日保険請求が必要になるケースもあります。


また、免責(Deducible)が想定より高く設定されていると、小さな受診は保険対象外になることも。よくある誤解が「保険に入っていれば全額カバーされる」というものですが、実際は・適用外の症状・免責額・条件付き補償などが絡むため、事前に理解しておくことが大切です。


そして 保険適用に必要な書類の取り漏れは駐在家庭で非常に多いトラブル。領収書の形式、カルテ番号、処方箋の現物など、提出書類が1つ欠けるだけで保険請求が認められないこともあります。




5|駐在生活に必要なのは「医療リテラシー」


メキシコで安心して生活するためには、“医療の仕組みをざっくり理解している”ことが大きな武器になります。


例えば、いざ病院へ行くときの行動フローを頭に入れておくだけで、不安はかなり減ります。


・どの病院に行くか

・緊急時の連絡先

・通訳が必要かどうか

・家族の持病やアレルギー情報の共有


これらを平常時から準備しておけば、いざというときに慌てず余裕を持って動けます。

「知っているだけで心が軽くなる」ことは、医療の世界では非常に多いのです。




まとめ|医療費の上昇は“怖がる対象”ではなく、知れば“対処できる対象”へ


確かにメキシコでは医療費や薬価の上昇が起きています。しかし、その背景や費用感、そして保険の仕組みを理解しておけば、過度に警戒する必要はありません。

むしろ「知らないことで必要以上に払ってしまう」ことのほうがリスクとしては大きいと言えます。


駐在生活は、医療リテラシーを一度整えてしまえば、あとは穏やかな日常へ戻れます。家族の安心は、日々のちょっとした準備から始まるのです。




■ マルワの医療サポートで“安心の受診”を実現


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受診前の準備から当日の受付、医師の説明の通訳、支払い時のサポート、海外医療保険に必要な書類の確認までを一貫して行い、


・無駄な支払いをしない

・診療内容を正しく理解できる

・保険手続きをスムーズに進められる


といったメリットがあります。

初めての病院受診や、お子さんの診察、専門医へのアクセスなど、不安の大きくなりやすいシーンこそ、ぜひ気軽にご相談ください!




〜 ちょっと余白 〜


今回の記事に関して、自分は基本、「永遠の元氣」がテーマで毎日を送っているので、病院にかかったことが一切なく、語れることは少ないのですが、友人の駐在員の方のサポート対応やメキシコ人の家族の付き添いなどから、自分達が医療サポートサービスをやっているので、ポジショントークのようになってしまうのですが、それでもやはりしっかりと現場を把握した人と一緒に医療サービスを受けるのが安心だといつも思います。医療系はホント先生によるので、知り合いにドクターがいてレコメンドしてもらったりなど、人間関係のネットワークが結構重要だなと感じますね。なので駐在員の方でも信頼のおける会社のマネージャーの人などにドクター紹介してもらうなども1つの案です。

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