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メキシコで運転する?しない?迷いが消える判断基準



赴任して間もない頃、いちばん体力を削られるのは仕事より“移動”だったりします。道を覚えるまでの数週間は、ナビの指示ひとつで心拍数が上がる。渋滞で進まない車列、交差点の独特のリズム、突然の車線変更。助手席の家族が静かになるほど、運転席は「今日も無事に着くこと」だけに集中してしまう。


そこで大事になるのが、気合ではなく判断基準です。運転する/しないは、勇気の量では決まりません。生活の設計で決まります。この記事では、“読後に迷いが薄くなる”ことをゴールに、免許のややこしさや州ごとの違い、そして事故・保険・ドラレコまで、現実に沿って深掘りします。




運転する/しないを決める「3つの軸」


情報が多いほど人は迷います。なので軸を3つだけに絞ります。これだけで判断がかなりラクになります。



軸① 距離(毎日の移動量)


通勤、子どもの送迎、買い出しが“車前提”なら、運転は生活の自由度を上げます。逆に、週末の短距離が中心なら、運転は「緊張を毎月払う固定費」になりがちです。ここを取り違えると、車を買っても心が軽くならない。



軸② 安全(時間帯・駐車・道路環境)


夜間運転を避けられる生活導線か。自宅と職場に、安心できる駐車環境があるか。ここが整っているほど、運転は“作業”になり、整っていないほど“イベント(=疲れる)”になります。



軸③ 手続き(免許・保険・事故対応)


ここが一番、盲点です。運転はハンドルさばきよりも、事故のあとに必要な言語と書類で詰みます。だから適性は「運転の上手さ」より「手続きを回せるか」で決まります。




先に“運転しない日”を作ると暮らしが整う


赴任直後にやりがちなのが、「早く慣れたいから全部自分で運転する」です。気持ちは分かるのですが、慣れる前に毎日アクセルを踏むと、生活全体の余白が削られていきます。


おすすめは順番を逆にすること。まず“運転しないでも回る日”を作る。送迎、配車、会社の移動ルールを組み合わせて、暮らしが止まらない型を先に作ります。すると運転は「義務」ではなく「選択肢」に変わります。


この状態になると、週末の昼間だけ短距離を試す、雨季は運転を減らす、家族の体調や予定に合わせて柔軟に変える――そんなふうに、運転が生活を縛るものではなく、生活を助ける道具になっていきます。


(MARUWAの運転手/エグゼクティブタクシー手配は、まさにこの“型づくり”の期間に効きます。慣れるまで数か月だけ外注して、生活を整えてから運転に移行する、という使い方が相性◎です。)




国際免許の誤解:メキシコで使える?使えない?


ここは、結論をはっきり書きます。


日本が発行する国際運転免許証(ジュネーブ1949年様式)は、外務省の案内ではメキシコで運転できません。 


さらに、在日メキシコ大使館の案内でも「メキシコは1949年9月19日のジュネーブの道路交通条約の当事国ではない」ため、(条約に基づく便益としての)国際免許の枠組みを共有できない、という趣旨が説明されています。


では、なぜ「国際免許で通った」という話が出るのか。現場では、レンタカー会社の確認方法や、提示を求められる場面の有無などで体験談が割れます。でも駐在でいちばん怖いのは“日常”ではなく、事故の瞬間です。保険対応の場面で「適法な免許だったか」が論点になり得る以上、会社や家族の安心設計としては、外務省の案内を前提にした方が安全です。


※ここは法的な最終判断というより、「揉めないための運用」の話です。保険会社・会社規程・居住州の制度で最終確認してください。




「訪問者(観光)」と「居住者」で扱いが変わる話


ちょっと興味深い、“面白ポイント”がここにあります。


メキシコ外務省系(大使館)サイトの案内では、訪問者(観光客)として入国した外国人は、自国の有効な免許で運転できるとされています。一方で、メキシコに居住する外国人は、居住する州の当局で免許を取得する必要がある、という話なんです。


つまり現実の生活はこういう“移行期”を持ちます。


  • 渡航直後:訪問者としての扱いで外国免許運転が想定される余地がある

  • 生活が落ち着き居住者として暮らす:州の免許に寄せるのが基本

  • ただし、州免許は在留資格や必要書類が揃うまで動きにくいこともある(州差が大きい)


この“移行期のモヤモヤ”こそ、移動ストレスの正体になりがちです。だからこそ、ここでも「気合」より「設計」です。慣れるまでの数か月は運転手手配を併用し、書類が整ってから州免許へ、という段取りにすると、家族の安心感が落ちにくい。




州で違う免許の難易度:CDMXとEdomexの例


「メキシコは教習所いらない」「テストが軽い」「州によっては手続きが簡素」――こういう話が出る背景は、州差が大きいからです。実際、公式要件として試験がある州もあります。


たとえばCDMX(メキシコシティ)の案内では、初回取得の場合は“運転の理論コース(Curso teórico de conducción)”の予約が必要と明記されています。 また、Estado de México(Edomex)の外国人向け要件資料には、交通規則の知識試験に合格する必要が書かれています。


この2例だけでも分かるのは、「隣の州の噂」を信じて動くと詰まりやすい、ということ。免許は本当に、自分の居住州の公式要件が正解です。




事故・保険・ドラレコ:最後に効くのはここ


運転の議論が「好き/嫌い」だけで終わると、事故のときに困ります。駐在で大事なのは、好みより最悪ケースに備えた準備です。


CONDUSEF(金融消費者保護機関)の情報では、CDMX(DF)や連邦道路などを走る場合、保険加入が義務だと案内されています。 そして、言語が十分でないときに効くのがドラレコです。事故は、こちらが正しく運転していても起きます。そのとき「説明できない」は大きなハンデになります。映像があるだけで、状況整理と交渉の負担が下がり、家族の精神的ダメージも減らせます。


MARUWAのGPS見守りドラレコは、万一の記録だけでなく「今どこにいるか」が見える安心にもつながります。運転するにせよ、しないにせよ、移動の安心を“仕組み化”しておくと、暮らし全体の余白が戻りやすいです。




今日からできる、3つの整理(行動の一歩)


最後に、やることを“増やす”のではなく、“迷いを減らす”3ステップです。


1つ目。1週間の移動を書き出す。通勤、送迎、買い出し、週末の行先。時間帯も添えます。2つ目。「運転する条件」を家族で言語化する。夜は運転しない、雨季は減らす、慣れるまでは短距離だけ、など。3つ目。運転するなら、順番を守る。先に保険とドラレコ、次に運転。この順番だけで、事故後の負担が変わります。




まとめ(要点3つ)


  • 運転する/しないは「距離・安全・手続き」の3軸で決めるとブレません。

  • 日本の国際運転免許(ジュネーブ1949様式)は、外務省の案内ではメキシコで運転できません。

  • 免許要件は州で変わります。CDMXは初回に理論コース、Edomexは知識試験が要件として示されています。



赴任直後〜慣れるまでの3か月は「移動の安心」を外注して、生活全体の立ち上げを軽く。空港送迎・日常送迎も対応。マルワではメキシコでのリアルな運転生活について、また治安に関する交通事情などの相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい!

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