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メキシコ外食の「サービス料」「Propina」問題|いつ払う?いくら?騙されない計算法2025


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メキシコで外食を重ねるほど、誰もが一度は戸惑うのが 「サービス料(Servicio)」と「チップ(Propina)」問題 です。料理は美味しいし、人もフレンドリー。でも、お会計の瞬間だけは「これって払うべき?」「なんか高くない?」と首をかしげるケースが意外なほど多いのがこの国の特徴です。


とくに駐在初期は、メニューの金額を見て「今日は1,000ペソ以内かな」と計算しても、レシートを見ると 15〜20%ほど上乗せされている…。そんな経験をした方も少なくないはずです。


今日は、メキシコ外食の“見えにくい仕組み”を一度しっかり整理し、「損しない外食」「安心して食事を楽しむ」 ための実用的な基礎知識をまとめてお届けします。




■ メキシコ外食で増えている「サービス料トラブル」の実例


近年増えているのが、レシートの中に “PROPINAS(チップ)” や “SERVICIO(サービス料)” がすでに計上されているケース。とくに観光地や大型ショッピングモールのレストランでは、15〜20%のサービス料が 自動で追加されることが増えました。

もちろん、サービスが素晴らしかった場合にこちらから払うチップは気持ちよいもの。しかし、なにも知らず「勝手に追加されている」状態は、正直あまり歓迎できません。

多くの方が驚くのは、“メキシコではチップは 義務ではなく任意 なのに、自動で計上されている”という点。

旅行者はもちろん、駐在員でも慣れるまで戸惑います。とくにスペイン語でのやりとりにまだ自信がない時期は、「これって言っていいの?」と声を上げにくい状況もあります。




■ Propina(チップ)と Servicio(サービス料)はまったく別物


まず前提として、ここを明確に整理しておくことが重要です。


● Propina(プロピーナ)

サービスに対する 任意のチップ。一般的な相場は 10〜15%。払う・払わないは自由で、強制ではありません。


● Servicio(サービス料)

レストラン側が設定した 固定の追加料金。説明なしで追加するのは、本来グレー。ただし観光地・大型レストランではよくある仕組み。

つまり、レシートに PROPINAS と SERVICIO が両方書かれている場合、「チップ二重取り」状態の可能性すらあります。

この違いを知るだけでも、外食時の不安と混乱はぐっと減ります。




■ 15〜20%自動加算問題の背景


“なぜ勝手にチップが入っているのか?”


その理由は、2023〜2025年にかけて観光地・大都市の飲食店が

  • スタッフの人材不足

  • 最低賃金上昇

  • 物価上昇

  • 観光客向けの料金体系変更


などに対応するため、サービス料込みの価格 にシフトしてきているためです。

ただし注意したいのは、“サービス料込み”を明示していない店も多いという点。

つまり、こちらが気をつけていないと、「気づいたら20%増えていた」という状況が起きやすいわけです。




■ 本来の相場|払うべきシーン・払わなくていいシーン


メキシコの飲食文化では、サービスが良かった場合に 10〜15% を残すのが一般的。しかし日本と違い、以下のような“払わなくてよい”ケースも明確に存在します。


● チップ不要なケース

  • 自動で「SERVICIO 15%」が追加されているとき

  • カフェでコーヒーだけ買った場合

  • ファストフード店・屋台・フードコート

  • サービスに不満があった場合(本当に堂々と言って大丈夫)


● チップを渡すと喜ばれるケース

  • フルサービスのレストラン

  • ウェイターが丁寧な対応をしたとき

  • 大人数で注文が多かったとき

  • 特別な対応をしてもらった場合


“必ず払う義務がある”という考え方ではなく、あくまで 「感謝の気持ちを表す選択肢」 というのがメキシコ流です。




■ 騙されないチェックポイント|レシートで見るべき場所


お会計の際は、レシートの次の項目に注目してください。


● 見るべき単語

  • SERVICE / SERVICIO

  • PROPINAS / PROPINA

  • SUGERENCIA(おすすめチップ)

  • INCLUIDO(込み)


特に SUGERENCIA(=“おすすめ”)と書かれている場合、これはあくまで“提案”。払わなくても問題なしです。

"INCLUIDO"(込み)と記載があれば、すでにサービス料が含まれているので二重払いの必要はありません。




■ スマートな断り方(実用スペイン語付き)


サービス料の自動加算に気付いた場合、トラブルなく伝えるにはこの一言で十分です。

“Disculpa, veo servicio ya incluido. ¿Puedes quitar la propina?” (すみません、サービス料が含まれているようなのでチップは外してください。)

これでほぼ100%対応してくれます。メキシコ人のスタッフは基本的に優しいので、丁寧に伝えれば嫌な顔をされることはまずありません。




■ 駐在家族が安心して外食を楽しむためのTips


メキシコの外食は日本よりもカジュアルで楽しい雰囲気が魅力。ただ、その裏側にある料金体系がやや複雑なため、“知らないで損する” パターンがあるのも事実です。

だからこそ、


  • レシートを必ず確認する

  • チップが自動計上されていれば払わない

  • 迷ったらその場で聞く

  • トラブルがあっても落ち着いて伝える


この4つだけで、外食の安心度は格段に上がります。

駐在生活の中で外食は“癒しの時間”。不安なく楽しめる環境を、自分の知識でつくっていけると日々の満足度が大きく変わります。



Maruwaでは、外食トラブル・料金トラブル・生活トラブルなど、駐在生活の「知らないと損する部分」 のご相談にもサポートしています。不安がある方は、いつでもお気軽にお問い合わせください!




〜 ちょっと余白 〜


自分は結構な出不精であまり、外食とかもしないタイプなのですが、今回のように勝手にチップやサービス料がオンされてしまっている問題は主に観光地とかが多いのかな?という印象です。地元の普通のレストランでは正直そんなには見られないですね。なのでここまで書いておいてなんなんですが笑、あまり神経質になり過ぎるのも折角の楽しいひと時を堪能できないかなと。そういうこともあるんだなというのを念頭に、お会計の際に「ん?なんかオカシイな?」と心の声がそっと耳打ちしてくる場合はようチェックで。ただ外国人がよく行くような観光地でのレストランではちょっと気にし加減いつもの36%増しくらいで行っとけば、間違いないすね!

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