こんにちは。今回は、メキシコで地震に備えるための5つのポイントをご紹介します。メキシコは日本と同じく、海溝型の巨大地震と津波のリスクが高い国です。特に、ゲレロ州にある「ゲレロギャップ」と呼ばれる地域は、近い将来大きな地震が発生する可能性があります。また9月に地震が起きやすい、という不思議な特徴もあります。
そこで、メキシコで暮らす私たちは、どのように地震に備えるべきでしょうか?以下に5つのポイントをまとめました。
地震・津波のハザードマップを確認する メキシコでは、国立自治大学(UNAM)や国立防災センター(CENAPRED)などが、地震・津波のハザードマップを作成しています1。これらのマップは、自分の住んでいる場所や訪れる場所が、どの程度の揺れや津波にさらされる可能性があるかを示しています。また、津波避難標識や避難経路も表示されています。これらのマップを事前に確認しておくことで、地震が起きたときに迅速かつ安全に避難することができます。
防災グッズや非常食を用意する 地震が起きたときに必要な防災グッズや非常食を用意しておくことも重要です。防災グッズとしては、懐中電灯やラジオ、携帯電話や充電器、救急セットや防塵マスクなどがあります。非常食としては、水や缶詰、ビスケットなどの保存食があります。これらのものは、家だけでなく職場や学校などでも持ち歩くようにしましょう。また、定期的に期限切れや消耗品のチェックを行いましょう。
地震発生時の行動を確認する 地震が発生したときには、まず自分の身を守ることが最優先です。落下物や倒壊物から身を守るためには、「頭を守る」「机やテーブルなどの下に隠れる」「窓や棚から離れる」などの行動が有効です2。揺れが収まったら、「火元を消す」「ドアを開けて出口を確保する」「情報収集する」などの行動が必要です。また、津波警報が発令された場合は、「高台や避難ビルへ移動する」「海岸や河川から離れる」「車ではなく徒歩で避難する」「避難指示に従う」などの行動が求められます。地震発生時の行動は、家族や友人とも共有しておくとよいでしょう。
防災訓練に参加する 地震・津波に備えるためには、防災訓練に参加することも有効です。メキシコでは、毎年9月19日に全国的な地震・津波訓練が行われます。この日は、1985年にメキシコで大地震が起きた日です。訓練では、地震発生時の行動や避難方法などを実際に体験することができます。また、学校や職場などでも定期的に防災訓練が実施されています。防災訓練に参加することで、自分の身を守るスキルや知識を身につけることができます。
防災教育を受ける 地震・津波に関する知識や意識を高めるためには、防災教育を受けることも大切です。メキシコでは、UNAMやCENAPREDなどが、地震・津波の原因やメカニズム、歴史的な被害事例などを紹介した教材やプログラムを開発しています。これらの教材やプログラムは、インターネットや書籍などで入手することができます。また、防災関連のイベントや展示会などにも参加することができます。防災教育を受けることで、地震・津波のリスクに対する理解や関心を深めることができます。
以上、メキシコで地震に備えるための5つのポイントをご紹介しました。メキシコは美しい自然や文化が豊かな国ですが、同時に自然災害の危険性もあります。私たちは、その危険性を軽視せず、常に備えておく必要があります。地震・津波はいつ起きてもおかしくありません。ぜひ、このブログを参考にして、自分や大切な人の命を守るための準備をしてください。それでは、また次回お会いしましょう。Adios!
参考文献 : メキシコ国立防災センター(CENAPRED)「地震・津波」https://www.gob.mx/cenapred/articulos/sismos-y-tsunamis?idiom=es : JICA「メキシコ沿岸部の巨大地震・津波災害の軽減に向けた総合的研究」https://www.jica.go.jp/project/mexico/002/index.html
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